So-net無料ブログ作成
検索選択

村上春樹ふたたび [読書]

村上春樹についてはやっぱり結構いろんな方がコメントくれますね。それだけ人気があるし、多くの人に読まれているということなんでしょう。

みなさんいろんな理由で村上春樹の小説が好きなんでしょうが、私の場合はどこが好き、っていわれても、ホントその文体とか雰囲気とかがいいとしかいえないんですよね。あんまり内容について深い話はできません。

個人的に、村上春樹の小説って好きな音楽みたいだと思っています。

好きな音楽って、「その曲なんで好きなの?」って言われても、うまく理由なんて説明できないですよね?

まあそりゃ「ノリがいいから」とか「サビがいいから」とかいうかもしれません。

じゃあ「なんでそのサビがいいの?」って聞かれたら「いやここのコードがAでその後にGがくるでしょ。その辺がいいんだよ」とかいいます?いわないですよね。

それと同じで、「なんで村上春樹が好きなの?」ってきかれても、論理的には説明できない気がします。

あと、村上春樹の小説は何度でも読み返せる。これも音楽と似ているな、と思うところです。

ミステリーとか探偵小説とかは、一回読んだらもう読み返さないですよね?その後の展開がわかっていたら全然おもしろくないですから。

でも村上春樹の小説は違うんですね。その文体の響きが心地いいんです。だから展開とか結論とかがわかっていたとしても何度も読んでしまう。これって好きな音楽と似てませんか?

そう考えると、村上春樹の小説について「謎がほったらかし」とか「結局どういう結論なのかよくわからない」とかよく言われるのに、こんなにもポピュラーになっている理由が解る気がします。

好きな音楽に謎解きはないですよね?陳腐な表現ですが、音楽は「頭で理解する」ものではなく、「心で感じる」ものですから。私にとって村上春樹の小説もそれと同じです。読んでいてただ心地いいのです。はなから内容を論理的に理解しようなんて思っていないんですよ。

もちろん村上春樹の小説について色々な研究がなされていることは知ってますし、そういう方々が「論理的に」彼の小説を理解しようとしているのはわかります。

けど、おそらく評論家、文学者、あるいは文芸マニアではない、一般の村上春樹フリークは、多かれ少なかれ私と同じように感じているのではないでしょうか。

そんなわけで、私はこれからも村上春樹の小説を繰り返し読み続けていくでしょう。好きな音楽もいつか飽きるように、いずれ彼の小説にも飽きるのかもしれません。そうなったとしても、時を経れば好きだった音楽をまた聞きたいと思うように、またきっと読みたくなるんだと思います。

最後に、一番最近読み返した村上春樹の小説です。彼の小説の中で一番好きですね。これを読むとマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」を読みたくなります(結局読んだことはないんですが)。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 

 

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉  


nice!(5)  コメント(7)  トラックバック(5) 
共通テーマ:

nice! 5

コメント 7

Banana Fish さん、こんばんは
TBありがとうございました。村上春樹の小説は、音楽的ですよね。偶然なのですが、積ん読本のリストを作ったのですが、その中に、「失われた時を求めて」が入っていました。(笑)1巻で挫折しました。
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は、僕も好きな作品です。この本を読むと、僕は、P・K・ディックを思いうかべます。ダブルプロットによる構成、脳内の異世界、まさに、村上版ディック世界といった作品です。実際、村上春樹もディックを愛読しています。
勝ってな事を長々書いてしまい申し訳ありませんでした。
大変、面白く読ませていただきました。
また、よろしくお願いします。
by (2005-06-11 01:08) 

again

Banana Fishさん、はじめまして。

私も村上春樹の大ファンで通勤カバンにはいつも文庫本を忍ばせています。
丁度今「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の下巻を読んでいて、
コメントしました。
私は学生時代に色んなことが嫌になってしまった時期があって、
その頃に村上春樹の本に出会い、その独特な世界観に引き込まれました。

幸い今はとっても元気になり、改めて読み返してみると当時の気持ちや
今の気持ちとが入り混じって新しい読後感が生まれてきます。
「音楽」と表現されていましたが、まさにその通りと思いました。

ブログを楽しく拝見させて頂きました。ありがとうございました。
by again (2005-06-12 08:15) 

papa007_

はじめまして、TBありがとうございます。
そうですね本当に、もうかれこれ20年近く繰り返し読み続けてます。
文体の感じがいいんですよね〜☆
by papa007_ (2005-06-12 21:19) 

Banana Fishさん

トラックバックありがとうございます。
私も、何が?何処が?良いといまいち言葉にできないです。
だから、惹かれるのかもしれません。
言葉にできるとしたら、
私は、主人公たちの会話と、何気ないジョークが好きです。

彼のように日本語を綺麗に使える日本人でありたいです。
by (2005-06-13 00:31) 

はじめまして。TBありがとうございます!
そうですよね。
読み返すたびに色々に受け取れる作家って珍しいです。

この人は心情描写を直接行うことが少なくて、主人公の言葉使いとか、いい感じの情景描写とか、そういうのを独特の文体で表現することで伝えますよね。そしてそれがいい。この人の作品の良さって「雰囲気」ですよね。

そしてその雰囲気の中に自分も投影されるんだと思います。

やっと、
『夢のサーフシティー』
『スメルジャコフ対織田信長家臣団』
を買いました!

どちらも村上春樹のHPでのやりとりを記録したものでCD-ROMもついてます。
読むのが楽しみです!
by (2005-06-27 00:50) 

マックス

すみません。
ボクは全くだめです。
いくつかの短編集と、ノルウェイ〜を読みましたが、
こっちが「やれやれ」って感じでした。
気持悪かった。
あくまで好みだと思います。
邪魔するつもりはありませんが、「なんだよこれ」っておもているひともいるっつーことで。
おじゃましました。
by マックス (2005-07-19 18:50) 

catenamas

こんにちは。
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド、私の中でもベストな作品です。何度よんでも面白いですね.
僕の本はもうぼろぼろです。
by catenamas (2005-09-17 10:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 5

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。